Social Luxuryを提唱します。洋服は本来、安い物ではないのです。        (1)富の循環を作る

Social Luxuryを提唱します。洋服は本来、安い物ではないのです。        (1)富の循環を作る

Social Luxury という言葉を作ってみました。Sustainable Luxuryという言葉は良く聞きますし、Rui もそれに倣いたいと思いますが、私たちは素材の問題だけではなく、システムの問題に目を向けたいと思います。

アパレルに限らず、日本の安い製品のほとんど、その皺寄せは作る側に押し付けられています。下請けが値切りに値切られる話は皆さんもよく知っていることと思います。

 服作りは手間のかかる仕事ですし、本当に良い仕事は誰でもできるものではありません。デスクワークはそのうちAIが全てできるようになるでしょうが、アイロンワークや細かい縫製をすべて機械がするようになるにはまだ時間はかかるでしょう。人間でなければできない作業は貴重になります。職人が減らないように、彼らが強く自身の要求を主張できるような環境を整えるべきです。そのためにはこれ以上安易な値下げを続けるわけにはいきません。

貧富の拡大が続く中、安い服も必要です。しかし、購買力の高い層も増えています。だったら商品を通して、少しでもあるところからないところへ回していく仕組みが必要です。きちんと作られた服は本来、安い物ではないのです。

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